高齢化社会を迎え、「体の不自由さ」は人ごとではありません。また、事故や病気で治療やリハビリを受けたり、車いすを使う生活も誰にでも起こりうる事です。
アン・コトンのユニバーサルリメイクは、年齢・体型・身体の不自由さにかかわらず、誰もが「おしゃれで、着やすく、自分らしい衣服」を着られるようにお手伝いをします。

片手で簡単に結べるネクタイ

ループの先の輪に指を掛けて、左右にゆっくり振りながら引くとネクタイが上がる。

片手で着られるワイシャツ


写真上)留めにくい台衿のボタンをマグネットボタンに取替
写真下)袖口のカフスボタンをマグネットボタンに取替

マタニティジーンズ

前部分をニット素材に取り替え。外した前部分を後ろに
つないで股上を深くします。ウエストは調節可能なゴム
入りで、お腹の大きさに合わせてフィットします。

片ひじが曲がったままでも看られるTシャツ

脇の裾からひじまでが開くようにテープスナップを取り付け

ジャージ、トレーニングパンツの前ファスナー付け

冬の寒い日に祖父が入院しました。体が冷えないようスエットのズボンを買い求めました。暖かいのは良かったのですが、トイレの度にズボンをおろさなくてはならず、体が冷えてしまいました。ズボンの前に開きがなかったのです。新たにズボンの前にファスナーを取り付け、問題解消。とても重宝しています。

裾脇ファスナー付け

膝の痛みの治療に整骨院に通っているおばあさん。そのたびにパンツの裾を膝の上までたくしあげなくてはなりません。面倒なため、少し良くなるとついついリハビリをお休みしてしまいます。相談して裾から膝の上まで長いファスナーを付けました。さっと患部を出せるようになり「これは便利ね」とにっこり。

後ろ丈を長くする(布足し)

郷里で暮らしている母様に帰郷の折、持って行くスラックスを、足元が絡んで転倒しないようにと短めに丈つめを希望されました。お話を伺うと腰もだいぶ曲がってきて前かがみの体型になっているようでしたので、背中が出ずにゆったり着られるよう後ろに布を足すことを提案しました。布は丈つめした残布を使いました。ゆったりと着られると、いつもお直しされています。

マジックテープ付け

右手が不自由なため、上着のドットボタンを無理して外したところ壊れてしまいました。取り替えようと思ったのですが、留めるのに他の人の手を借りなくても自分一人で留められる方法はないかと相談しました。表のドットボタンはそのままで裏に丸いマジックテープを取り付けてもらったら、ビックリするほど簡単に留め外しができました。これで人の手を借りずに一人で着られるとホッとしました。